愚者　０番

 

この絵に描かれている人物は若い旅人で若さは未熟さを現します。

 

犬は旅人のパートナーで、前進を意味します。

 

しかしこの若者は左側を向いている（象徴的に左は過去・精神世界などとされている）。

 

旅人は自分の目の前に崖が迫っていることにまだ気づいていない。

 

「愚者」は今まさに崖に向かって歩こうとしていることが

 

明らかであるが、この先、崖から落ちるか、踏みとどまるか、

 

それは旅人次第である。

 

 

 

 

愚者は解釈が難しいカードとされていますが私は純粋で夢見がちな自由人という解釈をしています。

 

崖が目の前に迫っている事にも気が付かず空だけを見上げて

 

愚者はまるで自分の空想の世界にいるように見えます。

 

横にいるわんちゃんは愚者が崖に向かっていくのを止めようとしているようです。

 

上の解釈ではパートナーで前進なっていますが理性と本能という見方も根強い見方です。

 

この若い自由人は自分の世界だけを夢見てどこまでも行こうとしていますが

 

その先には崖があるかもしれないのです。わんちゃんが警告をしています。

 

でも自由人は夢をかなえるためなら歩みを辞めない。

 

そんなカードに私は解釈しています。

 

愚者のカード番号は０番です。

 

これから無限の可能性を秘めているともいえます。

 

若いからこそできる冒険やチャンスにぶつかっていく気持ちが必要だと教えています。

 

崖が意味する困難や落とし穴を克服しての成功となります。

 

恋愛で出たなら結婚とか責任とかは考えてないと解釈しています。

 

今が楽しければそれでいいという恋愛至上主義者ともいえます。

 

お仕事はフリーランスや自営業を意味します。

 

逆位置になりますと無鉄砲さが強調されます。

 

本能の赴くまま、地に足がついていない理性のない状態を指します。

 

いい加減だったり、その場限りやその場しのぎ、軽率、という意味になりましょうか。

 

子供じみているともとれますね。

 

恋愛では遊びの恋とか八方美人ということになりますね。

 

愚者は愚か者という意味ではなく純粋な若者ということで子供を意味する場合もあります。

 

自由奔放にわが道を行くカードといえますね。